麻疹患者が急増中
2019年2月15日午前と午後に 、麻疹に関するふたつのニュースが流れてきました。
午前の報道は、麻疹を発症していた女性が、それを認識せずに今月8日から10日にかけて大阪‐東京間の新幹線で往復していたというもの、午後のほうは、横浜市内の10代の女性が、やはり発症に気づかず今月11日に成田空港からバスや電車を利用した ということです。
国立感染症研究所による麻疹累積報告数の推移を下図に示しています。今年に入って非常に増加しているため、今後の大流行が心配です
麻疹ウイルスは感染力が非常に強い
麻疹は、感染力が非常に強く、1人がかかると12から14人に感染するといわれています。ちなみに、インフルエンザは1から2人といわれており、比較するとその強さがわかります。麻疹は感染経路として飛沫感染、空気感染、接触感染と複雑な感染経路を持つといわれていますが、主な経路は空気感染です。
世界的な流行の兆し、WHOも警告
麻疹は、昨年春くらいから流行し始めて、今年は、過去最高の勢いをみせています。
感染すると100%発症するといわれており、風疹と同じく妊娠中の女性が感染すると胎児に影響することから大変危険です
特に20代から40代の層に、予防接種を1回しか受けていないため不完全な免疫しか持っていない割合が高く感染の危険性が高いといわれています。